表現のつまみ食い

表現のおいしいところをつまみ食いするエッセイです。

アニメ

打ちあがったものは何だったのか(アニメ映画「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」)

想い出を取り返したい。そんな意味を込めているのか、夏作品は後悔を取り返す作品が多い。「時をかける少女」はタイムリープを使い何度も何度も夏をやり直す、「君の名は」では夏の後悔を取り返そうと主人公が必死に行動する。 「打ち上げ花火、下から見るか…

蛇足が鍵となる(青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない)

なんだあの最終回。序盤から高評価だったのが最終回で低評価に変わるとはあのことだったかもしれない。 でも今だから言える。あの最終回が映画では重要だった。 思春期症候群と出会った女性 思春期の悩み。それが思春期症候群という病魔として現れる。病魔を…

スキップとクリスタル(キャロル&チューズデイ 第6話)

このキャラクターはいつ出てくるのだろうか。そんなキャラクターが2人とも出てきて、重要なセリフを残していった。 10人から10万人 ライブハウスでの演奏を終えた2人。10人規模の少ないライブだったが、いい知らせが飛び込んできた。 なんと10万人規模のライ…

何がいいの?(キャロル&チューズデイ 第5話)

なかなかうまく行かない。そんなときに何が起こって欲しいものだ。 うまく行かない、でも 売り出し作戦第三弾。と言いたかったが、あまりやる気を感じなかった。失敗が続き、頼りのガスも不発が続き、皆少々不満だった。 それでもガスは諦めなかった。結局、…

ガスの思いとは(キャロル&チューズデイ 第4話)

山場は過ぎた。だからと言って油断は出来ない。緊張感がない4話だが、重要なセリフが潜んでいる。 売り出し作戦第二弾 失敗に終わった売り出し作戦。その第二弾がはじまった。大物へのオファーは断念し、今度はPVを自主制作することに決めた。 一同動画制作…

清々しい3話(キャロル&チューズデイ 第3話)

3話で決まる。視聴継続の判断を行う際、よく3話までの話題が出てくる。そんなひとつの山場である、第3話を迎えた。 ガスとの合流 バラバラだったピースがひとつになった。度々出てきた酔っぱらいのおじさんガスが、彼女らとコンタクトを取ることに成功した。…

期待以上(キャロル&チューズデイ 第2話)

興奮が収まらない。「キャロル&チューズデイ」はいつしか毎週の楽しみになっていた。 このおもしろさを伝えたい。そう思い、第2話もピックアップ。 OPがお洒落 今回はOPが流れた。PVで楽曲はちょくちょく聞いていたが、ちゃんとした映像がついた。こちらも楽…

諦めきれない音楽の道(キャロル&チューズデイ 第1話)

「魔女の宅急便」のキキだ。キキより4歳年上の17歳だが、子供から大人になろうとして、家畜車に乗って移動。見覚えのある始まりにそう思った。 でもそんな冒険が見たい。そんな気持ちが次第に高まってきた。 物語はチューズデイの家出からはじまる。彼女はギ…

かぐや様は可愛い(かぐや様は告らせたい)

可愛くない。どうもこのキャラクターが可愛くない。偏屈で意地っ張りで、見ているのが辛い。そんなことを考え、何度かやめてしまおうか考えた。 そんなことを思っていたら最終回。今なら言える。このキャラクターは可愛い。 恋愛は戦いである。告白をすれば…

強くなりたいか(はじめに 2019年版)

もうすぐ1年。ブログを開設してからそのぐらい経ったが、気分的には5年いや10年ほど経ったようだ。 その一つは変わったことを実感しているからだろう。このブログだけ見るとタイトルが「鉄道だけじゃない」だったのが、「表現のつまみ食い」と落ち着いた。著…

長距離選手の褒め言葉(風が強く吹いている)

「走。長距離選手に対する一番の褒め言葉、分かるか?」 蔵原走(以下、カケル)に語りかける清瀬灰二(以下、ハイジ)。何気ない会話だったが、このシーンが1番記憶に残っている。 答えは「早さ」かと思った。最近は監督の指導方針といった技術的な面を多く…

乗り越えた先の喜び(色づく世界の明日から)

まだまだ語り足りない。アニメ「色づく世界の明日から」が完結してブログを1つ更新してみたが、不完全燃焼な思いが残り、また1つ書くことにした。断片的に書きたいことはあったが、どうもまとまりがないと感じ、もう一巡して話を再度整理してみることにした。…

閉じ込んでいたのは少女だけではない(色づく世界の明日から)

魔法は一種の才能である。さらに付け加えると物語では、魔法使いが特別扱いになることがなく、絵を描いたりするのと同じことが多い。 例えばジブリ作品の「魔女の宅急便」。魔女のキキは箒で空を飛べるが、街の人たちはどういう様子だっただろうか。 今まで…

王座に君臨する舞台少女(少女☆歌劇レヴュースタァライト)

初めから首席に君臨する者とはどんななのか。そもそも物語にはこのようなキャラクターが主役には来ないせいか、イメージが湧いてこなかった。首席を維持するより、首席を奪おうとする方におもしろさがあると思う。 ただアニメ「少女☆歌劇レヴュースタァライ…

夢があるからこそ(少女☆歌劇レヴュースタァライト)

たまたまニコニコ動画のランキングを周回していた。ちょうどアニメ作品の入れ替わりだったため、見逃したアニメを探す機会にもなった。 そして面白いものを発見した。男性には馴染みがない歌劇だが、先行きが気になるおもしろさがあった。気が付けばはまって…

共通するメッセージを探して(はるかなレシーブ&Free!-Dive to the Future-)

暑苦しい夏も終わり、季節が涼しい秋になってきた。7月から始まった夏シーズンのアニメも山場を迎えるのもあれば、既に最終回を迎えたものもある。 前シーズンを終えたあとも再放送として放映しているウマ娘。未だ熱が冷めきらず、二周目にも関わらず、春シ…

アイドルに潜む笑い

7月から新たなシーズンを迎えたアニメ作品。本来なら6月に終わった作品とお別れ。そのつもりなのに気が付けばウマ娘の再放送を見ていた。キャラクターの変化や予備知識のおかげで再放送という新しい視点で視聴している。 でもウマ娘は取り上げたばかり。そう…

トレーナーが熱くした2018年春アニメ

春から始まったシーズンものももう入れ替わり。今期のアニメは予想外の刺客によって視聴作品が変動した。 振り返ると刺客となった作品は興味が無かった。その為初回も見逃し、気が付けば4月を終えようとした。 そんな中SNSの口コミでは評判が良かった。視聴…