表現のつまみ食い

表現のおいしいところをつまみ食いするエッセイです。

アイドルに潜む笑い

7月から新たなシーズンを迎えたアニメ作品。本来なら6月に終わった作品とお別れ。そのつもりなのに気が付けばウマ娘の再放送を見ていた。キャラクターの変化や予備知識のおかげで再放送という新しい視点で視聴している。

でもウマ娘は取り上げたばかり。そう思い7月から始まった作品をひとつ紹介したい。

 

またアイドルもの?

今回紹介するのは"BackStreetGirls -ゴクドルズ-"だ。

3人組の地下アイドルをモチーフとしたものだ。厳しい指導に耐え、仲間と共に苦悩を乗り越える。今回はちゃんとした普通のアイドルアニメのようだ。

なんといっても魅力的なのはこの3人組は元々ヤクザだった。おまけに手術を行いヤクザの男3人はアイドルの女3人に生まれ変わった。

そう今回もかなり訳ありなチョイス。

 

シュールな笑い

アイドルを始めたきっかけは3人の尻拭いとして組長が命令したものだ。近年アイドルが次々と出ている。そのことに興味を持った彼は3人が犯した失態の腹いせとしてアイドルとしての活動を言い渡したのだ。

仲間と共に苦悩を乗り越える作品。これは間違えではない。ただ彼をはじめとした周りの理不尽な行動が絡んでくる。

ちなみに3人組は彼の逆鱗に触れないよう言われるがまま行動する。いつしか本格的なアイドルになろうとしていた。

何事もなければいいもののアクシデントは付き物。次々とシュールな笑いが出てくる。楽しさ半分、危機感半分。笑っているより苦笑いの方が近いかもしれない。

 

このアニメは…

そして終わればいいところ何故かうまくいってしまう。彼は気分を良くしてまた次の仕事を提案する。理不尽さが増したおまけ付きだ。こうなってくるとさらにシュールな笑いが続いてくる。

トップアイドルを目指す可愛いアニメ。それを逆らうようにシュールな笑いが出てくるゴクドルズ。

このアニメはアイドルものではない。シュールなギャグアニメなのだから。

 

2018-07-24 一部修正