表現のつまみ食い

表現のおいしいところをつまみ食いするエッセイです。

ガスの思いとは(キャロル&チューズデイ 第4話)

 山場は過ぎた。だからと言って油断は出来ない。緊張感がない4話だが、重要なセリフが潜んでいる。

 

売り出し作戦第二弾

 失敗に終わった売り出し作戦。その第二弾がはじまった。大物へのオファーは断念し、今度はPVを自主制作することに決めた。

 一同動画制作の経験はなかったが、この時代にはAIが監督、動画編集を行ってくれるようだ。早速ネット通販から良さそうなAIを注文。夢が膨らみ売れることが期待していた。

 ただ気になることがあった。注文したAIの評価が星1つだけだったが、果たして…。

 

ガスの想い

 「せっかくの才能をうまくいかせないで終わっちまう奴は多い。才能を持て余して、苦しんで、誰にも気づかれずひっそり消えていく」

 「あいつらはそんな風にはしたくない」

 最初は酔っぱらいおじさんだったガス。このおじさんが本当に重要人物なのか気になっていた。

 そんな思いは少しずつ変わってきた。特に売り込み作戦のときは酒をやめ、彼女らを後押ししようと真剣に取り組んでいた。

 そんなガスが真剣に取り組む動機はこのセリフだと思う。長年音楽業界でアーティストを育てていて、事情を知っている。だからこそこのセリフがより重く感じる。