救済電車(着席八景 拝島ライナー編)
拝島線に座席指定列車が運転していたのはご存じだろうか。何度か運転していたが、定期列車にはなれなかった。
そんな路線に、再び座席指定列車が登場した。復活から1年経ち、今回乗車してみた。
乗車が始まる拝島ライナー
座席指定列車「拝島ライナー」は西武新宿を起点とする。隣の高田馬場に停車し、小平まで止まらない。小平から拝島線内は各駅に止まる。指定席券が350円と他の座席指定列車と比べたら安い。
小平での乗降を終えた拝島ライナー ここから拝島線内は各駅に停車する
なぜこの列車は廃止にならないのか。そのヒントが小平駅から先にある。
小平から乗車券のみで乗車可能だ。このシステムが列車は来ないが混雑する拝島線に、本数増加として貢献している。これは以前の特急車両とは違うところだ。
座席指定なしで乗車可能なのは、通勤車としての顔を持っていることだ。拝島までクロスシートだが、折り返しはロングシートに変わる。つり革があるのもそのためだ。
拝島ライナー運転時の車内と折り返しの小平行きの車内
特急車両とは違う。そんな新しい列車が拝島線を救っている。